コーヒーミルがなくてもOK！？お店でコーヒー豆を買うときのポイント2つ

コーヒーを豆のまま購入して、自宅で挽いていただく。

これだけ見ると「丁寧な暮らし」とか「コーヒー通」とか思われる方もいるのではないでしょうか。わたしはコーヒーミルを持っていますが、別に丁寧な暮らしはしていないんですよ。袋やキャニスターから豆を測って挽くだけなので、そこだけ切り取って考えると意外と簡単な作業なのです。でも、その反面「あー！もう！ミルのせいで…！」と思うこともあります(^^;

レギュラーコーヒーを飲むためには絶対に必要なコーヒーミルですが、あらかじめ挽いてあるコーヒーを購入したり、お店で挽いてもらえたりすれば「飲むこと」に関しては、その場で解決できますよね。それでは、自宅にマイミルを用意する利点はどこにあるのでしょうか。

今回の記事では

・ミルを持つことで得られるメリット

・ミルを自分で持たなくても、自宅で美味しくコーヒーが飲めるポイント2つ

を合わせてご紹介します。

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味のことだけを考えたら、コーヒーミルは買うべき！

コーヒーをとにかく美味しくいただきたいという方は、コーヒー豆のまま購入し、家で挽いて粉にすることを全力でおすすめします！それは、ひとえに「コーヒー豆は豆のまま買うのがいちばん美味しい」からです。

コーヒーは1秒ごとに劣化する

コーヒー豆は、焙煎直後から少しずつ劣化していきます。劣化するということは、文字通り、味や香りが悪くなるということ。

コーヒー豆の劣化には、いくつかの理由がありますが、もっとも陥りやすいのが「酸化による劣化」です。コーヒー豆は空気に触れることで酸化し、みるみる劣化していきます。味が落ちるだけならまだしも、酸化したコーヒーは胃もたれを引き起こすこともあるので、できれば飲みたくないですよね。

豆と粉、酸化しやすいのはどっち？

コーヒー豆と粉、どちらのほうが酸化しやすいかといえば、間違いなく粉のほうが酸化スピードは早いです。それは表面積の違いからきています。

豆1粒の表面積と豆を粉に挽いたあとの粒の表面積を比べると、粉のほうが空気（酸素）に触れる表面積が広いため、粉にした瞬間から一気に酸化が進んでしまうのです。

同じ金額で同じコーヒーを購入するなら、豆のまま持ち帰って、飲む直前に毎回挽くほうが風味も香りもよく、健康にもよいですよ。

ミルなんて要らない！お店で豆を挽いてもらうメリット

しかし、お店でコーヒー豆を挽いてもらうメリットも十分にあります。決して「コーヒー粉を買う＝悪」ではありません！

メリット①自宅にミルがなくてもコーヒーが飲める

まず第一に、家庭用のミルを持っている人はそれほど多くないでしょう。

ちなみにわたしも、本格的にコーヒー豆の勉強をするまでは、お店で100gずつ購入して挽いてもらっていました。

ミルで豆を挽くのが面倒に感じる方や、朝の忙しいときに、時間をかけずにサクッと粉からコーヒーを淹れたい方もいるでしょう。

特に、電動ミルでコーヒー豆を挽くと静電気が発生して厄介なことが起こるんですよね。あたり一面にコーヒーの微粉が飛ぶこともしばしば。さらに、ミル自体の定期的なお手入れも必要です。そういった手間やストレスを感じることなく、手軽に美味しいコーヒーが飲みたい方には、粉での購入をおすすめします！

メリット②子どもの昼寝を邪魔しない

我が家では、1回に30gの豆をエスプレッソ用にかなり細かく挽くので、電動ミルを使用しています。しかし、これがめちゃくちゃうるさい！！騒音です！！

主婦のコーヒータイムは、子どもが昼寝しているときや、朝活の時間がメインですよね。（個人的意見です）つまり、コーヒーを淹れる前段階の「ミルの騒音」のせいで子どもを起こしてしまっては、淹れたてのコーヒーなんて絶対に飲めないんです(;_;)

昼寝の邪魔をしたくないのなら、子どもたちが起きているときに、まとめて挽いておけばいいんじゃない？と自分でも思うのですが、どうせ飲むなら挽きたてを飲みたい！と思ってしまって、なかなか挽かないんですよね。汗

ちなみに、わたしは手挽きミルも持っています。手で挽くタイプのミルは、音こそ小さめでよいのですが、挽くのにある程度の時間がかかってしまいます。さらに、30gを極細挽きで挽いていたら、腕がパンパンになってしまいます。

いつ目覚めるかわからない小さな子どもがいる場合、粉のものを購入したほうが、好きな時間に手早くコーヒーを淹れられますよ！

とはいえ、コーヒー好きにとっては、ゴリゴリ手回しする時間も癒やしの時間ですので、手挽きミルは手放せません。1回に10〜12gほどの豆をドリップ用の中挽きにする程度なら、1〜2分で完了するのでお湯を沸かしている間に挽けますし、腕の疲労もさほど気になりません。　

コーヒー豆をお店で挽いてもらうときに気をつけるべきポイント

お待たせいたしました。さっそく本題です。

コーヒーミルは手元にあった方が、より美味しいコーヒーが楽しめますが、ミルを使わない方が手間も要らず、時間を有意義に使えるということがわかりました。それでは、ミルがなくても美味しく飲める、お店でコーヒー豆を挽いてもらうときに気をつけるべきポイントを2つをご紹介します！

ポイント①1週間以内で飲みきれる量のコーヒー粉を購入する

先ほども説明したとおり、コーヒーは粉にすると劣化が急速に進みます。つまり、今日より明日、明日より明後日の方がコーヒーの味が落ちているというわけですね…（※焙煎したてのコーヒー豆は例外です）

挽いた粉が美味しさを保てる体感の賞味期限は、大体1週間が目安。それ以上の時間が立ってしまうと香りが弱まるのはもちろん、劣化による酸味が生まれてしまいます。コーヒーは豆・粉に関わらず、酸素に触れさせないよう、密閉容器や密閉できるジッパー付きの袋に保存するようにしましょう。

ポイント②器具にあった挽き具合に調整してもらう

自宅で使用している抽出器具は、どのようなものでしょうか？いわゆるドリップコーヒーメーカーでも、

・三角錐のフィルター

・平底のフィルター

・ペーパーフィルター

・金属フィルター

・ネルドリップ

・1つ穴ドリッパー

・3つ穴ドリッパー

など、それぞれに違いがあるはずです。

ドリップコーヒーに適している豆の挽き具合の目安は中挽きですが、中粗挽き寄りのほうが美味しく入る器具や、細挽きの方が適しているものもあります。また、同じ器具でも、粗めに挽けばあっさりめ・細かめに挽けば濃厚なコーヒーを抽出することができます。中挽きの中でもさらに細かく挽き具合を指定できるお店もあるので、質問してみるのもおすすめです。より自分好みのコーヒーを淹れられますよ！

とはいえ、最初から自分好みの挽き具合を見極めるのは難しいので、まずは自宅の抽出器具の名称や特徴を覚えておいて、それに合った挽き具合でコーヒー豆を挽いてもらうところから始めましょう。

自宅にミルがなくてもコーヒーの味にこだわることはできる！

コーヒーの味のいちばんの決め手が「鮮度」であることは間違いありません。しかし、挽きたてでなくても、挽いてから飲みきるまでの期間と器具に最適な挽き具合にこだわるだけで、美味しいコーヒーを自宅で楽しむことができます。

コーヒー豆を買うために、何度もお店に通うことになりますが、店員さんと顔なじみになるといいこともあるので、一石二鳥かもしれませんよ(^^)